あとがき

今年の初めにご相談メールを頂き、お打ち合わせを経て夏から製作が始まりました。
月華さまは5人の合わせになります。
5名様を全て製作させて頂けるという喜びと全体のイメージを作り上げる事が出来るかという
不安を抱えながら戸惑いはあったのですが、精一杯やらせて頂く事になりました。
まだ途中段階ですが完成衣装からこちらにUPしていきたと思います。

十二国記をイメージしてという所からお打合せがスタートしましたが
全てオリジナルでデザイン画を書いて頂きました。
お話が進むにつれて、十二国記から離れていくようだと依頼者さまが仰っていました。
十二国記のファンの方に失礼が無い様にとご心配されるコメントを頂き
心配りの温かい方だなーと思い、ここに付け加えたいと思います。
あん自身も、いつもは作品に近くなりたいので
コミックであれば読んでみたり、ゲームであれば内容を検索してみたりとするのですが
今回は依頼者さまのコメントを頼りにイメージを膨らませるばかりでした。
結果、当初の十二国記のイメージよりオリジナルテイストがより強く出た作品に仕上がっています。
こんなところが、オリジナルの良いところでもあるかもしれませんね!

全部が完成するまでまだまだ気がおけませんが、お話を重ねていきながら、がんばりたいと思います。

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お打合せで、Aラインになるようなインナーでボリュウムを出したいとの事でしたので
裾にボリュウムがくるような切り返しにしたり、少し多目のギャザーを施しましたが
撮影後の画像を見ると、デザイン画と比較して若干、裾もとにボリュウムが足りない感じがしました。
なので、メイン撮影では裾にボリュウムのあるパニエを着用させています。
下記に何も着用しない画像も撮影していますので
画像を参考にしながら検討してみて下さい。
裾裁きにしても、何かお履きになった方がまとわりつく感じがないかもしれませんね。




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蒼様着用の衣装です。

こちらは実際のお色よりブルー系に写っています。
生地選びの段階で正確なお色を伝えました通り、グリーン系が強く出ているお色になります。
ボタンやトリミングの素材はサイキさまと同じお色に統一致しました。
ペイントについては、先日お打合せした通り、後日薄い部分をもう少しのせる予定です。
現在の画像は現状のままになります。
着用方法は、サイキ様衣装の方でご覧くださいね。




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サイキ様着用の衣装です。

素材の性質やサイズの違いで全く同じように仕上げるのは難しいのですが
基本的にはお揃いと言う意識で製作させて頂きました。
サイキ様の黄色の素材がペイントでにじみ易く
少し残念で申し訳ない思いです。画像のアップでは解ると思うのですが見た目ではわかり難いので
素材的にぴったりのこちらの黄色で決めました。
手作りの味と感じて下さると幸いです。

着用方法はインナーのワンピース(こちらには後ろファスナーがあります)を着ていただいて
その上から袖を通してベストのように羽織るだけです。
ベルト部分も全てデザイン画のシルエット状に縫い上げてしまっていますので
着付けなどの知識はいりません。
上下どうやってどこから着用しようか、首が詰まっているので、これには随分と時間をかけました。
セパレートですと簡単なのですが着崩れを懸念するとワンピースが絶対と思いねばりました。
バランス取るのに苦労でしたぁ・・・。
画像を見て頂くとサイドが開いているのがありますので参考にして下さい。
ボタンを数箇所とホックが一つです。




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パニエ着用のない画像です。
こちらも参考にして見てください。
着付けは縫製で作り上げる事ができますが実際のボリュウムはインナーだけでは限界があります。
イメージと重ねて研究してみて下さい。




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ハンガーにかけた状態の画像も撮ってみました。
気を使わずに済みそうでしょ・・・。
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※際ペイントした画像です。



来月は圭様衣装へ・・・


追伸


今回のパニエ使用について思うことをお伝えさせて頂きますので
よろしれば参考に試して見て下さい。
リーズナブルにボリュウムを出す事を考えるとやはりワイヤー入りを利用するのが良いと思います。
100cm〜110cmパニエの一番下のワイヤーのみ利用します。
パニエを開いたら裾の位置にワイヤーを合わせ(腰で履く状態になると思います)
理想のシルエットに近い状態の円形までワイヤーをカットします。
ちょっと面倒な作業ですが中間のワイヤーも外さずに円を極端に小さくすると良いです。
(利用するのは一番下だけですが、中間ワイヤーは抜いてしまうより機能不可なくらいに縮める方がより綺麗なのです。)
ワイヤーを小さくすると表にひびきませんので自然な流れができます。
特にワンピース部分もしっかりお仕立てしていますので画像のように綺麗に作れると思います。
また、足元もすっきりするので通常のパニエよりは歩きやすいはずです。
ただし、ワイヤーパニエは立ちポーズには良いですが座ったり動いたりする時には自然な動きにならないのが欠点です。

*パニエは腰から履いているのでウエスト周りが頼りなくなります。
  柄な方には良いのですが小柄な方にはミニパニエでウエスト部分を補強するとさらに良いと思います。

動きやポーズに拘る場合には、やはり本格的なパニエをお選び下さい。
既製で今回のようなシルエットパニエがあるかどうかは解らないのですが
上記同様、少し手を加えれば問題ないと思います。

想像できる範囲での事を書かせて頂きましたので
参考になれば幸いです。

時々、パニエについてのご相談を頂くのですが
何が難しいってパニエ選びが一番難しいと感じてます。
直接試着したところを拝見できれば別なのですが、見えないところからでは適切に判断できません。
同じパニエでもお履きになる方の体系で随分と違ってきます。
お一人お一人、好みとバランスで確認しないと上手くお伝えできないのです。
衣装に合ったパニエ製作となると本当に考え込んでしまうほどです。
着用方法を変えるだけでも充分に色んなシルエットが作れますので
ご本人さまに色々と試してご研究頂けることが一番の早道かと思っています。





                              





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